
使用木材と技法について
「studio Jig」では、奈良県吉野地方で育まれる「吉野杉」を使用して
います。日本人工三大美林に数えられる吉野杉は、密植と多間伐を繰り
返し、多産地の杉には見られない品質と品位を持っています。
品質は、4mを超す長尺であっても節がほとんどなく、細かく均一な年輪に、
品位は、色艶と香り、淡い紅色をした木肌に表れます。


吉野杉

「studio Jig」では、「Free form Lamination」という新しい技術を使用しています。
Free formとは無型、Laminationとは、積層を意味します。
一般的に積層合板とは、雌雄の型を使い、型の形に添って成形する技術ですが、
Free form Laminationは、雌雄の型を使わずに成形を行う技法です。
型を使用しない為、型の制限を超えた自由な造形を可能としています。
杉材は軽く軟らかい為、家具用材には不向きとされてきました。
しかし、年輪の緻密な吉野杉の薄い単板を何枚も重ね、積層し圧着する技術により、
接着材の強度をそのまま木材の強度へ補填し、軟らかい杉材でも家具を制作する事が
できました。また緻密な年輪自体が、杉材の成せる最大限の強度を持っています。
杉材の持つ温かみを残しつつ、家具としての強度を実現した「studio Jig」の家具を
是非体験ください。
Free form Lamination
フリーフォームラミネーション